「ジョルジオ・アルマーニ（Giorgio Armani）」のディフュージョンラインである「エンポリオ・アルマーニ（Emporio Armani）」はオートクチュール並みのゴージャスな作品を並べてきました。黒を主体にしたシックなラインを打ち出しています。

　ファー（毛皮）を贅沢に使っています。ファーを肩に担ぐ思い切った使い方も持ち込みました。ヒョウのコートドレスには、ロシアのコサック帽を思わせる、黒いファーの筒状帽子を合わせています。この帽子は今回のコレクションで繰り返し登場しました。

　黒いミニ丈ドレスの上に、黒いレザーのポンチョを重ねています。ポンチョを斜めに羽織って、片方の肩を出すセクシーな着方を提案していました。大きめの黒サングラスに黒ファーの筒状帽子、黒のクラッチバッグと、黒ずくめの着こなしです。

　ベレー帽をぐっと傾けてかぶり、片側の目を隠してしまうようなかぶり方は難度の高い手口です。反対側の手に持つ小ぶりのバッグでバランスをとっています。バッグは小さめです。

　膝丈スカートの裾には全面にフリンジを取り回しています。サークル柄のミニスカートはキュート。

　布をたすき風に袈裟懸けにし、鎖骨の辺りにリボンを作るアイデアには目新しさを感じました。黒縁の眼鏡をかけたり、手に持ったりする演出も気が利いています。

　カシュクール風に前で打ち合わせながら、へそを出すショートジャケットは意外感があります。正面の打ち合わせの線は縦一直線ではなく、カーブしています。留めボタン部分に大きなポンポンやブローチを配しました。

　色は全体にモノトーンをベースにしています。藤色の菱形模様を全身にあしらった、目がチカチカするようなオプティカルアート調のコート＆パンツも見られました。