パリの人気ブランド「ヴァネッサ・ブリューノ（Vanessa Bruno）」が日本でファンを広げています。甘く軽やかなエレガンスはレディースウエアにもバッグにも共通しています。エディターやスタイリストといったファッション業界人のファンが多いことで知られています。

　フェミニンなデザインがお得意です。個性を主張しすぎないリアルクローズが持ち味。中世風のクラシカルなテイストや、フランスの農村のフォークロアタッチも採り入れています。２００５―２００６年秋冬ではシルクやモスリンなどのやわらかい素材でふんわりとしたブラウスやスカートを提案しています

　トートバッグもファンが多い。スパンコールで縁取りをしたトートバッグは同ブランドの代名詞的存在です。このバッグが有名すぎて、バッグブランドと思われがちですが、レディースウエアや靴も手がけるトータルブランドです。

　デザイナーのヴァネッサ・ブリューノ（Vanessa Bruno）氏は１９６７年、パリに生まれました。父は「キャシャレル」や「エマニュエル・カーン」の立ち上げに関わったというファッション業界人で、母も６０年代にドイツ人トップモデルとして活躍していたそうです。

　自然とファッションに興味を抱いて育ったブリューノ氏は１０代でファッションモデルとしてデビュー。様々なメゾンで経験を積みました。

　９２年、２４歳で自分の名前を冠したブランド「ヴァネッサ・ブリューノ」をスタート。９５年にはカジュアルライン「アテ　ヴァネッサ・ブリューノ（athe vanessabruno）」を発表しています。