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  (3/25) 2005―2006年秋冬パリ・コレクション解説 「ブルーノ・ピータース(Bruno Pieters)」

 クチュールの手仕事で知られ、カッティングやテイラーリングに斬新さを感じさせるベルギーの俊英、ブルーノ・ピータース(Bruno Pieters)氏はドレスのフォルムと色に数々のバリエーションを見せてくれました。

 スタンドカラーのグレーの総柄ミニワンピースはコケティッシュ。サテン風の茶色の薄手のドレスはミニ丈で、腰回りにボリュームを持たせています。

 アズキ色のスリムパンツ・ワンピースはボディにフィットするシルエット。腰下に突起状のふくらみを持たせ、脚部の細さをアピールしています。左右の腰辺りから共布の細いストリングスを足首辺りまで垂らし、浮遊感を演出しています。

 ジャイアントカラー(襟)を持ち込んだメゾンが目立った今シーズンですが、ピータース氏は極端な細襟で違いを出しています。パンツスーツではジャケットの裾に不定形のラインとしわをあしらい、動きを出しています。全体に黒、茶、ベージュのドレスがメーンでした。フランスの詩人、ジャン・コクトー(Jean Cocteau)にインスパイアされたコレクションだったそうです。

 ピータース氏はファッション校の名門、アントワープ王立美術アカデミー卒のベルギー人デザイナーです。1999年に卒業した後、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)、ジョゼフィス・メルキオール・ティミスター(Josephus Melchior Thimister)のアシスタントを務め、クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)のオートクチュールも手伝いました。

 フリーのデザイナーとして働いた後、2001年にパリ・オートクチュール・コレクションでデビューしました。同アカデミー卒でパリ・オートクチュール・コレクションで作品を発表したのは彼が初めてだそうです。

 2002―2003年秋冬パリ・コレクションで初めてのプレタポルテのフルコレクションを発表しました。デイウエアとしてのスーツを提案し続けています。欧州有数の歴史を持つ革専門店、デルボー(Delvaux)のデザイナーも務めています。

[関連リンク]
・「ブルーノ・ピータース」の公式サイト
http://www.brunopieters.com/

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