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(3/18) 東京コレクションが実質開幕
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世界のファッションショーのラストを飾って、2005―2006年秋冬東京・コレクションが3月28日から始まります。ただ、実質的には14日に、比嘉京子氏の「キョウコ・ヒガ」のショーで開幕しています。
今回の東コレに参加するのは40余りのブランド。しかし、古田泰子氏が手がける「トーガ(TOGA)」が引き続きコレクションを休止したままですし、デザイナーの宇津木えり氏が離れたばかりの「フラボア(FRAPBOIS)」も今回はショーを開催しません。三原康裕氏の「ミハラヤスヒロ」も今回の東コレから名前が消えました。
もちろん、東コレがすたれてしまったわけではありません。三井物産との提携で業界に衝撃を与えた岩谷俊和氏の「ドレスキャンプ(Dress Camp)」は健在です。「リミ・フゥ」「アトウ」「ミントデザインズ」などは東コレを支えるブランドに成長した感があります。ただ、有力ブランドの海外流出で、顔ぶれが寂しくなった現実は否定できません。
東コレはだらだらと1カ月程かけて開催されます。1週間前後で終わるパリやニューヨークのコレクションに比べて期間が長く、運営にもあまり統一感が感じられません。パリやニューヨークは国の支援を受けた運営体制となっており、コレクションの運営に各ブランドが積極的に協力する仕組みができ上がっています。しかし、東コレは東京ファッションデザイナー協議会(CFD)という民間組織の運営に任されているため、ブランドを仕切りきれていないのが実情です。
2005年春夏東コレの参加デザイナーは約60ブランドと、前回に比べて20ブランド近く減りました。そして、2005―2006年秋冬はさらに20ブランド近く減った計算です。既に「アンダーカバー(Under Cover)」や「ナンバーナイン(NUMBER (N)INE)」といった有力ブランドが東コレを去り、「ツモリ・チサト(TSUMORI CHISATO)」もパリへ進出しました。いつの日か、「ドレスキャンプ」が海外に流出するとき、東コレは一つの転機を迎えるかもしれません。
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