カジュアルウエア店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは３月10日、東京・恵比寿の恵比寿ガーデンホールで同社初のファッションショー「ｖｉｅｗｙ（ヴューイー）」を開きました。主役はジーンズ。天井から白い幕を吊り下げ、モデルの上半身を見えないようにして、観客の視線をジーンズに集めるという思い切った演出を採り入れました。

　同社のジーンズは2005年度は年間売り上げが1000万本に達する見込みで、国内のジーンズ販売量としては圧倒的な規模を誇っています。しかし、近年は「セレブジーンズ」「プレミアムジーンズ」と呼ばれる高級デニムが人気を呼んでいるため、あえてジーンズに絞った話題作りを狙ったようです。

　モデルが歩くランウェイの両側には、モデルの腰の高さまでスクリーンが下ろされ、観客席からの視線をさえぎっています。総勢32人のモデルは上半身を隠された状態で次々と登場。幅広い客層が訪れる「ユニクロ」らしく、モデルは年齢、性別、国籍が様々で、幼児からお年寄りまでがキャットウォークを歩きました。ショーの演出は、東京コレクションで「FRAPBOIS（フラボア）」などを手がけるファッション演出家の若槻善雄氏が構成しました。

　同社のジーンズの価格帯は2990〜4990円。レディースの中心価格は2990円と、いわゆる「プレミアムジーンズ」の10分の１程度です。