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  (2/24) 2005―2006年秋冬ニューヨーク・コレクション速報 「ダイアン・フォン・ファーステンバーグ(Diane von Furstenberg)」

 シグネチャーアイテムであるラップドレス(wrap dress)で幕開け。しかし、今回は一味違いました。全体にミリタリー風にアレンジ。軍服を思わせるエポレット(肩飾り)に角襟、短い袖と、この後に続く変化を予感させる仕上がりになっていました。

 2005―2006年秋冬コレクションでは様々なメゾンがロシアへの接近を見せています。「ダイアン・フォン・ファーステンバーグ(Diane von Furstenberg)」もロシアのコサック風モチーフを採り入れたり、シルクのチュニック風ショートジャケットを盛り込んだりしています。

 ロシアンスタイルは柄のチョイスにも表れています。襟なしドレスではロシア風のテープ飾りを首周り、袖、裾とウエストラインに取り回しています。同心円や菱形の、ロシア調ともアラビア調とも見える模様もあちこちで使っていました。

 ロシアを意識したせいではないのでしょうが、色では赤系を強烈に押していました。赤系の総柄ワンピースの上に、朱色のショートジャケットを羽織るといった「レッド・オン・レッド」の組み立ても見られました。全身ピカピカのシャンパンゴールドやパンツスーツやトレンチコートも提案。全体としては黒が主体になっています。

 首周りの布地をたるませ、手前に垂らした、オフホワイトや総柄のワンピースが目に付きました。袖をひじまでまくり上げたり、ロールアップしたりという、腕を長く見せる工夫も見て取れます。

 アクセサリーでは腰辺りまで届く、かなり長めのネックレスが何度も登場しました。興味を引かれたのは、ウエストから細い糸で垂らした毛針風のアクセサリー。バッグでは巾着袋風のミニバッグを指先に引っかけるアイデアがおもしろい。靴はヒールの低いものが大半でした。

 ボトムスは膝丈のスカートがメーン。ボリューム感のあるスカートが目立ちます。足が2本入るようなダボダボのバギーパンツには意外感がありました。

[関連リンク]
「ダイアン・フォン・ファーステンバーグ」 (ブランド解説)

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