米国のアパレルブランド「エイドリアン・ヴィッタディーニ（Adrienne Vittadini）」が日本に初上陸しました。東京・銀座に２月18日、路面店をオープンしました。同ブランドにとっては海外初出店となります。

　同ブランドはヨーロッパテイストを採り入れた米国風カジュアルのいわゆる「ユーロアメリカン（Euro-American）」スタイルで知られています。日本ではまだあまりなじみがありませんが、米国では30店舗を展開し、広く知られています。

　「エイドリアン・ヴィッタディーニ」は米国の30代のキャリア女性がメーンの支持層。日本では米国の紳士服メーカー、ブルックスブラザーズの日本法人、ブルックスブラザーズジャパンが「エイドリアン・ヴィッタディーニ」ブランドを展開します。

　デザイナーのエイドリアン・ヴィッタディーニ氏は1944年にハンガリーのブダペストで生まれました。米国・フィラデルフィアの女子美術大学、ムーア美術大学（the Moore College of Art）を卒業後、モデルを経てニットのデザイナーに。

　パリの「ルイ・フェロー（Louis Ferrault）」、フィレンツェの「エミリオ・プッチ（Emilio Pucci）」で修業した経験もあります。欧州で生まれて米国で学び、再び欧州でファッション修業を重ねた辺りに、彼女の「ユーロアメリカン」のバックボーンがあるのかもしれません。79年、ブランド運営会社、エイドリアン・ヴィッタディーニ・エンタープライズをニューヨークに設立しました。「米国ファッション界のアカデミー賞」といわれるコティ賞を84年に受賞しています。