イタリアの高級ランジェリーブランド「ラ・ペルラ（LA PERLA）」を、ワコールが販売します。ワコールと伊藤忠商事が、製造元のメーカー、グルッポ・ラ・ペルラ社（イタリア）との間で、日本での独占輸入販売契約を結びました。

　伊藤忠商事が独占輸入権を、ワコールが独占販売権を取得しました。ワコールが2005年７月から、百貨店や直営店で販売するそうです。「ラ・ペルラ」の下着はこれまでカネボウが独占販売してきました。しかし、カネボウとペルラ社との契約は６月で切れる上、産業再生機構の支援を受けてカネボウが経営再建の途上にあることなどから、ワコールと伊藤忠が共同で契約を引き継ぐ格好となりました。

　「ヨーロピアンランジェリーの最高峰」と評される「ラ・ペルラ」のランジェリーは、丁寧な縫製や繊細なデザインで評価が高い。シルクをはじめとする上質な素材、バリエーション豊富な色使いでも人気があります。

　ワコールはラグジュアリーな商品の品揃えを拡大する効果を期待しているようです。ランジェリー以外にもスイムウエアやナイティも扱います。

　ブランド名の「ラ・ペルラ」とはイタリア語で「真珠」という意味。「ラ・ペルラ」の歴史は、1954年、アダ・マゾッティ氏がイタリアのボローニャで創業したときに始まりました。ペルラ社の現会長であるアルベルト・マゾッティ氏は創業者の息子。

　「ラ・ペルラ」は60年代に、それまでのランジェリーにはなかった明るい色を採用し、ランジェリーのファッション化を推し進めました。70年代にはストレッチ素材のブラジャーとショーツを考案。世界初のビキニタイプの水着も発表しました。「見せるランジェリー」が一般化する流れの中、そのデザインの幅をさらに広げています。現在ではランジェリーだけでなく、プレタポルテも展開しています。