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(2/18) 福助の藤巻幸夫社長、ヨーカ堂へ
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伊勢丹時代に「カリスマバイヤー」として知られた藤巻幸夫氏がイトーヨーカ堂に迎えられます。ヨーカ堂は藤巻氏を新会社「IYG生活デザイン研究所」の社長にすると、2月18日に発表しました。
4月1日に設立する新会社は衣料品について商品開発や売り場の企画・提案を手がける、「ヨーカ堂の知恵袋」となります。藤巻氏は、経営再建中の靴下・肌着メーカー、福助の社長を務めていますが、経営再建のメドがついたという判断から、経営の第一線を退き、同社副会長に就きます。45歳。
藤巻氏は伊勢丹で1994年、新進デザイナーのブランドを集めた自主編集売り場「解放区」を立ち上げ、脚光を浴びました。当時としては目新しかった、百貨店とデザイナーの直接取り引き、買い取りという手法には、藤巻氏が89年から、米国の「バーニーズ・ニューヨーク」でバイヤーとして修業した経験が生かされました。同売り場にはアナ・スイ氏や菱沼良樹氏、永沢陽一氏も参加していました。
しかし、最初に社内で評価されたのは、もっと前。女性服売り場のバーゲンセールで、売れ残り商品を前に、「安いよ、安いよ」と、辺り構わず大声で叫び続け、高級イメージの強い伊勢丹では常識はずれの「叩き売り」を敢行したのです。同社の社風からは異色とも言えるそのバイタリティーが評価されました。
82年に上智大学経済学部を卒業して、伊勢丹入社。「解放区」に続き、「リ・スタイル」「BPQC」と、立て続けに人気売り場を企画し、成功させています。2000年に退社し、デザイナーの徳永俊一が設立したエス・テ・スに移籍。バッグのブランド「ミュルミュール・デール(murmure d'air)」の立ち上げに携わりました。2002年には「K」のマークで知られるバッグ専門店、キタムラの取締役営業本部長、専務となり、ブランド再構築の陣頭指揮に当たりました。2003年10月に福助の社長に就任しました。兄は金融界でその名を知らない人がいないと言われるほどのカリスマディーラー、藤巻健史氏。
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