ファッションデザイナーと本格的にコラボレートした携帯電話が登場します。NTTドコモはテレビ番組プロデューサーのおちまさと氏と組んで、「ダットエムオー」ブランドの携帯電話を発売します。「マスターマインド(mastermind)」「ア・ベイシング・エイプ(A BATHING APE)」などのブランドが参加しています。
「ダットエムオー」ブランドの携帯電話では、カスタムジャケットとストラップを、ファッションデザイナーらが企画。使う携帯電話はFOMAの「P901i(パナソニックモバイルコミュニケーションズ製)」。6月末までの期間限定で、1万5000台の限定販売となります。「ダットエムオー」オリジナル端末からしかダウンロードできないコンテンツや待受画面も用意されるそうです。
2月11日に発売された「マスターマインド」バージョンは「CRYSTAL」「JAPAN」「PEACE」「PUNK」「LOVE」の5種類。多くはスカル(どくろ)柄があしらわれています。「roar(ロアー)」ブランドからは「DARKNESS」「PEACE MAKER」「PEACEFUL」「SPIRIT」「PASSION」の5種類。銃身が長いハンドガン(拳銃)がクロスしている図柄が基本です。同じく2月11日に発売されました。
「ア・ベイシング・エイプ」は3月発売です。おなじみのカムフラージュ模様が全面に配され、トレードマークの類人猿マークが描かれています。そのほかにもネイルアーティストのEriko(黒崎えり子)氏、パティシエの辻口博啓氏がデザインを提供しています。
「ア・ベイシング・エイプ」は、デザイナーのNIGO(ニゴ)氏が手がける、「裏原宿」系の代表的ブランド。ブランド名は「水浴びする類人猿」という意味です。省略した形で「BAPE(ベイプ)」とも表記されます。
ブランド名通り、チンパンジーっぽいサルの顔がモチーフ。迷彩柄が多用されています。東京・原宿にNIGO氏と、現在は「アンダーカバー」ブランドのデザイナーの高橋盾(たかはし・じゅん)氏が開いた小さな店「ノーウェア(nowhere)」で1993年に発売されました。
「マスターマインド・ジャパン」は97年にメンズブランドとしてスタート。過去に東京コレクションにも参加したことのあるデザイナー、本間正章氏が手がけています。スカル柄がシンボルマーク的に使われています。カジュアルウエアでありながら、ラグジュアリーなポジションを狙う戦略で成功しています。俳優のブラッド・ピットやニコラス・ケイジも顧客だそうです。セレクトショップ「ラブレス」が取り扱いに力を入れています。「バーニーズ・ニューヨーク」本店でも販売しています。
本間氏は新潟県佐渡島の両津市出身。美容師になろうと思って渡英。しかし、ロンドンで「ヨウジ・ヤマモト」ブランドに触れ、デザイナーを志す気持ちが芽生えたそうです。帰国後、同ブランドの販売員に。97年に独立しました。99、2000年と、東京コレクションに参加しましたが、後に展示会形式のショーに路線変更しています。
「ロアー」は濱中三朗氏がデザイナー。ブランド名は英語で「吠える」という意味です。銃身の長いピストル「PEACE MAKER」を交差させたモチーフで知られる、ロックテイストの強いデザインです。
東京・表参道に「ダットエムオー」ブランド専用のショップもオープンしました。商品は「ダットエムオー」のサイトでも買えます。店頭価格は携帯電話端末が3万5000円程度、ジャケットが4000〜5000円。今後は「ヒルトン姉妹」のニッキー・ヒルトンや俳優・松平健もデザインを担当するそうです。
[関連リンク]
・ダットエムオーの公式サイト
http://datmo.com/
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