ファッション専門学校のエスモード・ジャポン（ESMOD JAPON）が生徒の企画を商品化する試みを広げています。生徒が企画開発したウエアを専門店ビルのルミネ新宿店（東京・新宿）で売り出しました。

　ルミネで期間限定で販売したのは、東京校（東京・渋谷）に在籍する生徒が考案したジャケットやＴシャツ。ルミネとのジョイント事業で、販売も同校の生徒が担当しました。

　誰もが着られるようにデザインされた服「ユニバーサルファッション」がテーマ。ユニバーサルファッションの普及を目指す団体、ユニバーサルファッション協会（東京・新宿）との共同プロジェクトです。

　同校は「メガネのパリミキ」で知られる眼鏡販売会社の三城と組んで、眼鏡の商品開発も始めました。２月10日の同校卒業コレクションで、卒業制作の作品と眼鏡をコーディネートして発表しました。同校のこうした取り組みには、在学中から作品を世に出す機会を増やし、実践的なカリキュラムを売り物に、生徒獲得につなげたい狙いがあるようです。

　同校は、フランス・パリに本部があるファッション専門学校「エスモード（ESMOD）」の日本校。1984年に開校しました。本校は19世紀、ナポレオン３世の時代に創設された、歴史ある教育機関です。世界11カ国で18校を展開しています。

　パリ本校で学んだデザイナーには、シャープなカットで知られたフランス人デザイナー、ティエリー・ミュグレー（Thierry Mugler）氏や、「トーガ（TOGA）」の古田泰子（ふるた・やすこ）氏らがいます。日本校は「フラボア（FRAPBOIS）」ブランドを世に出したデザイナー、宇津木（うつぎ）えり氏や、東京コレクション参加のブランド「シアタープロダクツ（THEATRE PRODUCTS）」を手がける武内昭、中西妙佳の両氏らを輩出しています。