歌手で女優のジェニファー・ロペス（Jennifer Lopez）が「スイートフェイス（Sweetface）」ブランドでニューヨーク・コレクションにデビューしました。あちこちに毛皮が使われていて、いわゆる「セレブカジュアル」風。ジャケットやコートのマテリアルに使うだけでなく、袖だけをファーにしたり、肩のアクセントに使ったり。バッグや帽子にまでファーを使うほどのこだわりようでした。

　デニムのショートジャケットにデニムパンツを合わせたり、デニムのベストにデニム・ミニスカートを重ねたりという「デニム・オン・デニム」の提案はオシャレ上級者（ファッショニスタ）向き。ファッションリーダーのロペスならではの演出でした。デニムは短い丈が多く登場しました。

　気になった商品はニッカボッカのパンツ。もともとは男の子っぽいアイテムですが、ジェイ・ロー（J. Lo）がアレンジするとセクシーでキュートに仕上がっていました。トップスもボトムも丈を切り詰めたアイテムが目立ちました。太股をあらわにしたホットパンツがこんなにたくさん見られるショーはなかなかありません。

　ファーをあしらったケープコートと、カジュアルなワークパンツの組み合わせも「セレブカジュアル」の本領発揮といったところです。しかも靴にもしっかりファーが使われていました。思いっきり腹部を見せたトップスが何点も登場したところにもジェイ・ローらしさを感じました。最後にキャットウォークに姿を現したご本人もヘソ出しのクロップドパンツ姿でした。

　全体としては元気でキュートなコレクションとなっています。問題はプライス。ミンク、フォックス、さらには「毛皮の王様」と呼ばれるセーブル（黒テン）など豪華なファーを使っている分、プライスもかなりお高くなりそうです。日本ではフェイクファーを使った安いコピーが出回るかもしれません。