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(1/28) LVMHがブランド絞り込みへ
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フランスのブランド企業グループ、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが傘下ブランドのを絞り込む動きを強めています。1月に「クリスチャン・ラクロワ」ブランドの売却を決め、採算性を重視する姿勢をはっきりさせました。今後は採算の悪いブランドをさらに整理する可能性もあります。
LVMH傘下には、「ルイ・ヴィトン」のほか、「クリスチャン・ディオール」「セリーヌ」「エミリオ・プッチ」「ジバンシィ」などのファッションブランドがあります。香水・化粧品の「ゲラン」やダイバーウォッチで有名な「タグ・ホイヤー」もLVMHグループです。
近年はブランドの整理に乗り出し、時計の「エベル」、シャンパンの「ポムリー」などのブランドを売却しています。ファッション分野は手を付けずにいましたが、今回の「クリスチャン・ラクロワ」ブランド売却をきっかけに、今後はファッションブランドにも採算重視の厳しい視線が注がれることになりそうです。
勢いが鈍ってきたブランドがあれば、デザイナーを入れ替えて収益力アップを図る可能性もあります。後継デザイナーの決定が延び延びになっている「ジバンシィ」はデザイナー選定を含めて見直しのターゲットになりそうです。「エミリオ・プッチ(Emilio Pucci)」の主任デザイナーを務めているクリスチャン・ラクロワ氏との契約は当面、継続されるようですが、別の有力デザイナーを後任に充ててくる可能性は十分あるでしょう。
一方、2004年秋には「ルイ・ヴィトン」の主任デザイナーのマーク・ジェイコブスと契約を更新。ファッション界では異例の10年間という長期契約を結んでいます。「稼ぐブランドをさらに伸ばし、勢いのないブランドは捨てるかリフレッシュする」。こんな冷徹なブランド哲学がますます幅を利かせることになりそうなLVMHです。
[関連リンク]
・「クリスチャン・ディオール」(ブランド解説)
・「エミリオ・プッチ」(ブランド解説)
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