アパレルメーカー大手のワールドがインテリア事業に進出します。インテリアショップ「FINE REFINE（ファイン　リファイン）」の第１号店を３月末、松坂屋銀座店（東京銀座）にオープンする予定です。

　松坂屋銀座店の地下２階に開く同店舗はソファやテーブル、ベッドなど、インテリア全般を取り扱います。ワールドの主な顧客層である20〜30代の女性を主なターゲットに据えているそうです。

　アパレルでの経験を生かし、製造小売り（SPA）の手法を家具にも採り入れています。「SPA」とは、「Ｓpeciality store retailer of private label apparel」の略。製造から小売りまで一貫して手がけるビジネスモデルを指します。アパレル業界では売れ筋動向を素早く見極めて、商品を発注したり、増産したりする仕組みが広まっています。

　インテリア販売で課題とされるのが、店頭や倉庫でかさばる不良在庫。ワールドはSPA手法を用いることによって、家具の不良在庫を避け、タイムリーな商品展開を進める考えのようです。アパレルメーカーらしいファッション性の高い商品開発ができるのも強みです。こうしたアパレル分野でのノウハウを生かした新事業への進出は今後、アパレル業界の新潮流となる可能性があります。