「ファッションの帝王」と呼ばれる、イタリアのデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ（Giorgio Armani）氏がデビュー30周年を迎えたのを記念して、「ジョルジオ・アルマーニ」ブランドが４月１日〜６月５日、東京・港の六本木ヒルズ内にある「森アーツセンターギャラリー」で大がかりな展覧会を開きます。1975年から現在までにアルマーニ氏がデザインした作品やスケッチなど、合計300点以上が出品されます。

　アルマーニ氏は肩パッドを使ったマスキュリン（男性的）なレディースジャケットや、ソフトなシルエットのメンズスーツなどを生み出し、ファッション界に新しい流れを呼び込んできました。。時系列ではない、テーマ別の展示を通して、アルマーニ氏の思考をたどることができるそうです。

　アルマーニ氏は80年の米国映画「アメリカン・ジゴロ」で、主演俳優のリチャード・ギアが着た衣装を担当。イタリアファッション界とハリウッドを結び付けたことでも知られています。シグネチャーブランドの「ジョルジオ・アルマーニ」のほか、「エンポリオ・アルマーニ」「アルマーニ・コレツィオーニ」などのサブブランドを手がけています。

　この展覧会は、世界有数の現代美術のコレクションと渦巻き型の建物で知られる米国・ニューヨーク市のソロモン・Ｒ・グッゲンハイム美術館と、森美術館が主催。既にグッゲンハイムでの展覧会（2000年）を皮切りに、スペイン、ドイツ、英国、イタリアを巡回してきており、延べ100万人以上を動員する人気を呼んでいます。