コロンとした丸い爪先の「ラウンド・トゥ」が復活しています。2000年以降、爪先のとがった「ポインテッド・トゥ」の靴が主役となってきましたが、風向きが変わりつつあるようです。アイテムとしてはパンプスがポイント。フランスの靴ブランド「クリスチャン・ルブタン（Christian Louboutin）」が注目株です。

　「クリスチャン・ルブタン」の爪先が丸いバレエシューズは１日で30足が売り切れたほどの人気です。「クリスチャン・ルブタン」の靴は爪先部分を短くし、足の甲をたっぷり露出するデザインがお得意。すねを長くすっきり見せる効果があります。

　「クリスチャン・ルブタン」の靴はエレガントな赤いソールが目印。米国のヒットドラマ「セックス・アンド・ザ・シティー」で「マノロ・ブラニク」とともに何度も登場しました。ニコール・キッドマンやキャメロン・ディアスらのハリウッド女優もファンだそうです。ユナイテッドアローズ系のセレクトショップ「ドゥロワー」や、伊勢丹新宿本店、バーニーズ・ニューヨーク新宿店で取り扱っています。

　ラウンド・トゥ復活の背景にあるのは、クラシカルな着こなしの流行です。レトロ感のあるヴィンテージやツイード素材に合うということで、ラウンド・トゥが見直されたようです。「ルイ・ヴィトン」の2004年秋冬コレクションでは大半のモデルがラウンド・トゥのパンプスを履いて登場しました。

　ヒールが高めのデザインが多いようです。７〜10センチのヒールが目に付きます。先の丸くて「ぺたんこ」の靴は子供っぽい印象になってしまいがちですが、ヒールを高くすることで、大人っぽいイメージを出しているのが、今のラウンド・トゥです。