セレクトショップ大手のビームスがアウトレットへの出店を加速しています。岐阜県土岐市に３月４日、オープンする「土岐プレミアム・アウトレット」への出店が決まりました。2004年12月には大阪府泉佐野市の「りんくうプレミアム・アウトレット」に出店。近畿地方での初お目見えを果たしています。

　「土岐プレミアム・アウトレット」を運営するのは、「御殿場プレミアム・アウトレット」（静岡県御殿場市）などを手がけるアウトレット開発・運営会社のチェルシージャパン。ニューヨーク市郊外で巨大アウトレット「ウッドベリーコモン」を経営している米チェルシー社が出資しています。

　「りんくうプレミアム・アウトレット」内のビームスは売り場面積約550平方メートル。これまで最も広かった御殿場の店舗を上回って、ビームスのアウトレット店としては最大になりました。ビームスのアウトレット店は既に「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」（長野県軽井沢町）、「鳥栖プレミアム・アウトレット」（佐賀県鳥栖市）などがあり、土岐で６店目です。

　さらに、実際の店舗以外にもビームスのアウトレット店は広がっています。携帯電話上のアウトレット販売サイト「ブランド・アウトレット」内にも「出店」。形のないアウトレット店を経営しています。

　ユナイテッドアローズと並んで「セレクトッショップの雄」とされるビームスですが、意外にアウトレット事業はビームスの経営の大事な柱となりつつあります。商品の不良在庫率を下げつつ、高収益を確保するために、今後もアウトレットへの出店は続きそうです。