fashion bible ファッションバイブル

「ファッションバイブル(fashion bible)」はファッション好きのためのニュースサイトです。
ニュースは毎日、随時更新。ブランド解説、人気セレクトショップの店頭レポート、ブログも掲載しています。
女性ファッションジャーナリストでバイヤーのrieが運営しています。

newsbrandshopblogprofilelinkbbsmailhome
 
news  
 
  (1/17) 「ヴァレンティノ」、日本でブランド強化

 ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)氏が手がける、イタリアのブランド「ヴァレンティノ(Valentino)」が日本でブランドの強化に乗り出しました。店舗をリニューアルし、商品のバリエーションも広げます。「ヴァレンティノ」が日本に上陸したのは約30年前の1974年。30年を節目にブランドイメージを引き上げたいようです。

 「ヴァレンティノ」ブランドが難しいのは、類似ブランドとの「カブリ」でしょう。「Valentino」という苗字はイタリアでは、日本の「鈴木」「佐藤」のようなありふれた名前。あまりにありふれているので、日本では「バレンチノ」という名前だけでは商標登録できないほどです。

 特に混同されやすいのが、バッグや小物のブランドとして知られる「マリオ・バレンチノ(MARIO VALENTINO)」。バッグや財布で「MV」ロゴが広く知れ渡っていて、一般には「マリオ」とガラヴァーニ」の違いがよく理解されていないところがあります。

 マリオ・バレンチノ氏は91年に死去しましたが、今は二男のジョバンニ氏がデザイナーになって「ジョバンニ・バレンチノ」ブランドを率いています。「マリオ」に「ジョバンニ」が加わり、「Valentino」というつづりのブランドはさらに乱立気味となっています。

 ガラヴァーニ氏のブランドはオートクチュール(高級注文服)も手がける総合服飾ブランド。勝利のシンボルと自分の姓から取った「V」のマークもおなじみです。女優のオードリー・ヘプバーンやエリザベス・テーラー、ソフィア・ローレンが顧客でした。元大統領夫人のジャクリーヌ・ケネディがギリシャの海運王、オナシスと再婚したときのウェディングドレスも手がけました。

 創業者本人が今なお自分でデザインを手がけている点でも貴重なブランドです。2005年秋冬パリ・オートクチュールコレクションでもスーパーモデルのナオミ・キャンベルと腕を組んでキャットウォークに現れ、健在ぶりをアピールしました。

 イタリアのヴァレンティノ社は日本法人のヴァレンティノブティックジャパンを子会社化しました。本社主導で日本市場での展開を強化する意気込みがうかがえます。今後は店舗の内装を本家イタリアのスタイルに改めるそうです。

 20代、30代の比較的若い層を取り込むために、2004年春夏からカジュアルライン「レッド・ヴァレンティノ」を投入。顧客層拡大に動いています。これまでのファーストラインの主な顧客層は45歳以上だそうです。

 セカンドライン「ヴァレンティノ・ローマ」を含む、フルラインを集めた店舗を日本で出店していく計画です。ヴァレンティノ社は2002年にイタリアのアパレルメーカー大手、マルゾット社に買収されました。「ヒューゴ・ボス」「エム・ミッソーニ」「ジャンフランコ・フェレ ストゥーディオ」などの製品を生産しています。

>>最新へ
 
newsbrandshopblogprofilelinkbbsmailhome
fashion bible all rights reserved.