空港外で買い物ができる、全国初の免税店が那覇市内にオープンしました。免税店と言えば、海外旅行で空港内の待ち時間に誰もが足を踏み入れる場所ですが、空港内の限られた時間でしかショッピングできないのが、不満の種でした。今度の免税店ではゆっくり商品選びが楽しめそうです。

　全国初の空港外免税店は「DFSギャラリア・沖縄」。那覇市内に2004年12月、オープンしました。買った商品は那覇空港で受け渡しとなります。空港まで荷物を運ぶ手間がかからないのも、ハワイやグアムのDFSと同じです。

　沖縄から県外行きの航空券を持っていることが、ショッピングの条件。出発の２時間前までに支払いを済ませる必要があります。注意したいのが免税範囲。合計金額20万円までが免税になります。

　香港に本社を置くDFSグループの現地法人、沖縄ディーエフエスが運営しています。DFSグループは、フランスのブランド企業最大手のLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン傘下です。３階建ての沖縄店の売り場面積は約１万平方メートルと巨大。ハワイ・ワイキキ店に次ぐ規模です。

　取り扱いブランドは「プラダ」「トッズ」「ブルガリ」「カルティエ」「コーチ」「バーバリー」「セリーヌ」「クリスチャン・ディオール」など。国内通常価格に比べて30％程度安いそうです。

　しっかり食事もできます。メキシコ料理「ゼスト」や和食店「権八」、エスニック料理店「モンスーン・カフェ」、イタリア料理店「ラ・ボエム」などを経営するレストランチェーンのグローバルダイニングが本格的フードコートの「フードコロシアム」を出店。和洋中の軽食が味わえます。点愛のレイアウトは料理番組「料理の鉄人」風。客席はすり鉢状になっていて、下の方にある８カ所の調理ブースを見渡せます。

　どうして沖縄にだけ、こんな便利な店ができたのでしょうか。実は沖縄振興が目的です。沖縄振興特別措置法ちう特別な法律のおかげです。高額ショッピングをしやすくして、旅行客に沖縄でお金を落としてもらおうという狙いがあります。

　旅行代理店大手の近畿日本ツーリストは「DFSギャラリア・沖縄」への買い物ツアーを売り出しましした。東京発１泊２日で２万4800〜２万9800円（航空券・ホテル代込み）。2005年１月限定での発売ですが、今後、類似のパックツアーが組まれる可能性もあります。

［関連リンク］
・「DFSギャラリア・沖縄」の公式サイト http://www.dfs.com/Galleria/Japanese/Okinawa/Okinawa_Destination_Home.html