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(1/21) 「MPD」から目が離せない
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「MPD」から目が離せない
ニューヨークでファッションの最先端エリアとして存在感が高まっているのが、マンハッタンのミート・パッキング・ディストリクト(MPD)です。1999年にセレクトショップ「ジェフリー(Jeffrey)」がオープンして以降、アレキサンダー・マックイーン氏やステラ・マッカートニー氏のショップが進出し、ファッショニスタが足繁く訪れるエリアに変身しました。
MPDがあるのは、マンハッタンの南西の端で、グリニッジビレッジとチェルシーの間。15丁目周辺のハドソン川べりの一帯だ。その名の通り、精肉加工工場が集まっていたエリア。今でも精肉業者(ミートパッカー)のトラックが行き交うエリアです。
14丁目にある「ジェフリー」のオーナー、ジェフリー・カリンスキー氏は高級セレクトショップ「バーニーズ・ニューヨーク」で靴のバイヤーを務めていました。「ジェフリー」は今、ニューヨークで最も感度の高い商品が揃っているといわれています。その評価は「本家」の「バーニーズ」をしのぐほど。芸能人やスタイリストの行きつけの店として、観光名所にもなっています。
「クロエ」の主任デザイナーを務めた、英国人デザイナーのマッカートニーは2002年秋、MPDに米国1号店を開きました。マッカートニーはブランドグループ「グッチ」の支援を受けていて、資金面の余裕を得て、ニューヨーク進出を果たしました。
日本のアッシュ・ペー・フランス(H.P.France)グループもセレクトショップ「
デスティネーション(destination)」を構えています。同グループは東京・
銀座に6階建てのセレクトショップ「hpgrp」を持つことで知られます。裏原
宿にも名前の異なる複数の店舗を展開して勢いがあります。
ソーホーの観光地化を嫌って、ショップやレストランがMPDに移転する動きは今も続いています。「マンハッタンで最も開発が遅れた地域」と呼ばれてきたMPDですが、今後もしばらくは目が離せないゾーンといえそうです。
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