フランスのデザイナー、ジャン・ポール・ゴルチエ（Jean Paul Gaultier）氏の作品をお手頃価格で取り扱う通信販売が始まりました。フランスの通信販売サービス会社大手のラ・ルドゥートは2004年12月から、ゴルチエ氏と提携した新コレクション「ラ・ルドゥート・バイ・ゴルチエ」を販売しています。

　シャツで50ユーロ（約6800円）、ビスチェで60ユーロ（約8200円）、バスケットシューズで40ユーロ（約5400円）、トレンチコートで100ユーロ（１万3600円）という、かなり魅力的な価格設定。本来の「ジャン・ポール・ゴルチエ」ブランドに比べれば、かなりの割安感があります。ゴルチエ氏お得意のマリンルックをベースにした1960年代風のデザイン。レディースアパレルや雑貨など約20アイテムを取り扱っています。

　ゴルチエ氏はフランスの老舗ブランド「エルメス」のレディースプレタポルテの主任デザイナーを務めていることでも有名です。ラ・ルドゥートと組んだ、今回のシリーズではカタログ用写真に、現在のトップモデル、ジェマ・ウォードを起用し、たんなる「割安ブランド」ではない、気合いの入った取り組みを見せています。

　「シャネル」のレディースプレタポルテの主任デザイナー、カール・ラガーフェルド氏は2004年、低価格衣料品店のチェーンを展開するヘネス・アンド・モーリッツ（H&M、スウェーデン）と組んで、破格の低価格ライン「カール・ラガーフェルド・フォー・Ｈ＆Ｍ」を期間限定で販売しました。米国のデザイナー、アイザック・ミズラヒ氏やオスカー・デ・ラ・レンタ氏も流通業者と組んでの低価格ラインを手がけていて、今後もこうした取り組みは広がりそうな気配です。

［関連リンク］ ・ラ・ルドゥートのレディース通販サイト
（画面左下の「Jean Paul　Gaultier」と書かれたボタンをクリックすると、「ラ・ルドゥート・バイ・ゴルチエ」のページにアクセスできます）
http://www.laredoute.fr/sHP_femme.html#