銀座シャネルビル(東京・銀座)でフランスの写真家、セベルジェ兄弟の写真展が開かれていました。上流階級の人々や、高級娼婦、女優などの社交生活が当時のファッションとともに写真に記録されています。
シャネル・ブティックに入り、1階のエレベーターで会場の4階へ。シャネルマークの付いたエレベーターで雰囲気を味わいながら写真展に到着しました。
セレブを撮り続けたといわれるセベルジェ兄弟は3人兄弟です。1909〜30年の間のルポルタージュ写真が展示の中心です。
当時はまだファッションショーがなかったため、高級服デザイナーは自分たちが作った作品を友人や知人に着せてお披露目していました。今でいうモデルに着せるのではなく、顧客に着せていたということです。
写真に掲載されているセレブはどの人も優雅で、一種のオーラを感じさせました。シャネルやランバン、エルメスなどをまとったセレブが競馬場に居たり、リゾートに居たりと、普段の生活で着用しているところにリアリティーがありました。気品があるというか、現代では考えられないシチュエーションです。
ワイドパンツの着こなしや帽子のかぶりかたなどは、今見てもとても新鮮でした。
ジュエリーの使い方もちょうどこの1920年代後半から変わってきたのがわかります。シャネルが高級クチュール服にプラスティックのネックレスを合わせて見せる「フェイク・ジュエリー」やエリザ・スキャパレリが展開する「ジャンク・ジュエリー」というものが今やヴィンテージ物として人気を得ていて、なかなか手に入れることが困難です。
古き良き物を写真で見ることができる素敵な写真展でした。
[イベント情報]
・イベント名 「20世紀初めのフランス上流ファッション」
・期間 10月31日まで
場所 銀座シャネルビル4階(東京・銀座)
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