先月末、東京・浅草の浅草寺にて、浅草商店連合会などが主催し、コシノ・ジュンコ氏がプロデュースした大々的なショーがありました。
その名も「浅草ルネッサンスステージ」。
神聖なる浅草寺境内からお琴奏者が琴を弾きはじめ、浅草の振り袖さん達がステージに上がっていきます。その後、いきなり女性剣道数十人が走ってきて、剣道の打ち込みが始まります。竹刀独特の音が鳴り響き、背筋がシャキッとする思いをしました。そこに白鷺の格好をした人々が白鷺の舞をします。
少しサーカスのようで、ファニーな白鳥たちが踊った後、綺麗なモデルが真っ白のドレスを着て登場。
白鳥が綺麗に化身したかのようでした。
そこからはダイナミックなファッションショーが始まります。
ハウスやロックのバックミュージックの中、息がつく暇もないまま次から次へとモデルが力強くウオーキング。
白〜赤〜グレー〜ブルー〜イエロー〜グリーン〜ピンク〜オレンジと色で順々に見せていくケープやマントを付けたドレス達・・・。
最後は金龍の舞を意識したドレスが一気に登場。金粉で描かれたような松の木の絵や龍の柄をタトゥーのように入れたメッシュのドレス、帯のようなベルトやコルセットなどを身につけたモデル達が勢揃い。
そこへ、金龍がセリャ・セリャと声を発し、祭りのようになっていき、モデルたちと盛り上がります。
”浅草の伝統の粋と美”を見事に融合したショーを展開しました。
とにかく迫力感動で、ストーリーがあるミュージカルやサーカスのショーのようでした。
コシノ・ジュンコ氏は中国・北京でもショーを開催したりと日本の伝統文化を発信し文化人としても素晴らしいと思います。
ドイツ人ファッションデザイナーのベルンハルト・ウィルヘルム氏が日本の土木服からインスピレーションを得て、日本の土木スタイルのファッションを現場で再現しようと試みた「土木がファッションになる日」などをはじめファッションが試みることで日本の良さをもっと世の中にアピール出来ると改めて実感しました。
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