・アクセサリーの「e.m.(イー・エム)」
「ありそうでなさそうなデザイン」というコンセプトの通り、一見シンプルなアクセサリー、でもよく見るとおもしろい。特に、店内でのアクセサリーのレイアウトがとても興味深かった。従来のアクセサリーのディスプレイの発想を覆した感じです。
テーブルの上にワイングラスがあり、その中にリングが入っていたり、お皿の上には食べかけの肉があり、その上にネックレスやブレスレットを飾ったり・・・。どこにもない、「驚き」や「喜び」というものを意識しているブランドでした。
・「intoca(イントゥーカ)」
パリの展示会「TORANOI」にも出展したデザイナー中山ゆみ氏と石田民樹氏によるブランド「intoca(イントゥーカ)」はニット主体のブランドで、ニットのバルーンパンツやパフスリーブニットなど一見シンプルですが、ユニークな構造。ニットならではの、着やすそうな作品がそろっていました。
・「i+P」
今回、一番気になったブランドです。
傘がディスプレーしてある。何だろう?と、つい引き込まれてしまう不思議な雰囲気のブースでした。個人的にこういった変わったものに惹かれる私はそのままフラリと引き寄せられました・・・。
デザイナーは松本農(つとむ)氏と川島慶子氏によるブランドです。
雨が嫌いだという彼らは雨の日に嫌な思いをする・・・例えば急に雨が降ると頭やバッグが濡れないように隠したり覆いたくなる・・・そういったことを逆に「じゃあこうすればいいじゃない。」という発想から作られた作品です。とにかく発想がユーモアがあり素晴らしいのです。
例えば、「傘になるバッグ」は普段はトートバッグですが、雨が降ったら傘に変身します。またTシャツの胸ポケットに傘を入れる袋が付いている物もあります。
私が一番気に入ったのは、ネックレスに袋が付いている物です。
普段はネックレスですが、急に雨が降ったとき、ネックレスが塗れて錆びてしまうのが嫌だから「ネックレスにカバーを付けちゃえ」って発想です。袋カバーの中に入れてあげれば袋のネックレスに変身!とにかく茶目っ気タップリでいてクールな発想なんです!
デザイナーのお2人はかなり優秀です。「ギャスパー・ユルケヴィッチ(GASPARD YURKEVICH)」や「コズミック・ワンダー(COSMIC WONDER)」でインターンを経験後、「ギャスパー・ユルケヴィッチ」のパリのアトリエでショールームを開きました。日本での披露は今回が初めてだそうで、今後もかなり注目、応援したい創り手です。
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