バンタンデザイン研究所の学生によるファッションショーがイベントスペース「EBIS 303」(東京・恵比寿)で開かれました。広い会場にはバンタンの学生さん以外に、これからファッション学校を目指している高校生も多く、熱気がありました。いすがきちんと設置され、クラブでのファッションショーよりもしっかりしたイメージです。
審査員たちは著名な方々がそろっていました。今をときめく「ドレスキャンプ」のデザイナー、岩谷俊和.氏をはじめ、元「フラボア」の宇津木えり氏、「シアタープロダクツ」の武内 昭と中西妙佳の両氏、東京ファッションデザイナー協議会議長の久田尚子氏らたくさんの方々がいらっしゃいました。
バンタンの学生の中から選ばれ、勝ち抜いた学生のショーです。全体にクオリティーが高いものが多く、とても刺激になったショーでした。そのまま着て街に出てもおかしくない「リアルクローズ」的な作品が多く見られました。
大賞を受賞した作品はホルターネックのミニのワンピースです。細い長方形のビーズを全身にあしらっています。ギョロギョロとした立体的な目玉が付いています。固いビーズ素材を使っているのに、固さが感じられず、馴染んでいることと、シンプルなワンピースらしくない素材感の提案が評価されたようです。
私が気になった作品は、知人の城下龍一氏の作品です。ゴールドギラギラのヘッドホンを付けて、四角いノートのようなバッグを脇に抱え、ラッフルのスカートで登場しました。小物使いが上手で、勢いを感じました。
他に印象的だったのは、ファーの帽子に生地がパッチワーク調につぎはぎされたヒッピー風なパンツの作品。白と黒のシャツを肩から斜めにかけて、袖がマフラーになっている作品もありました。遠くから見るとバッスルスカートだけど、実はお尻からジャケットがぶら下がっている作品も目を引きました。
審査会議中にはセレクトショップ「KOROMO BY RICO(コロモ・バイ・リコ、東京・表参道)のオーナーの一人でもあるスタイリスト、望月唯氏のトークショーがありました。望月氏のファッション観や経歴などを聞くことができて、会場の若者たちにはとてもいい刺激になったのではないでしょうか。
ファッションに打ち込んでいる若者を会場で大勢見ることができて、こちらもうれしい気持ちになりました。こういった場所から未来のデザイナーが生まれることを期待しています。
[関連サイト]
・セレクトショップ「KOROMO BY RICO(コロモ・バイ・リコ)」の公式サイトはこちら
・バンタングループの公式サイトはこちら
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